【宮城県】みちのくEMSの概要と認証取得メリットを解説

はじめに

皆さんが働く会社では環境問題に関する取組を進めるにあたり、なにか方針や目標を設定しているでしょうか？また、実際に取組を続けていける体制・仕組みが整っているでしょうか？

環境方針に基づき目的・目標を定め、達成するためのPDCAサイクル（Plan計画-Do実施-Check点検-Action見直し）を循環させることによって継続的な改善を図ることを環境マネジメントシステム（EMS）といいます。

宮城県では、中小規模の事業者でも無理なく取り組めるみちのくEMSという認証を展開しています。本日はこのみちのくEMSの概要と認証取得メリットについて解説します。

みちのくEMS

概要

みちのくEMSは、国際規格であるISO14001を基本として、中小規模の事業者や環境問題に関心のある組織が無理なく、身の丈にあったシステムを構築できるように開発された取組みやすい
地域版の環境マネジメントシステムです。

環境マネジメントシステム・環境関連のノウハウを有する専門家のサポートを受けながら、事業に沿った環境方針や目標を自ら設定し、これらの達成に取り組んでいくことでシステムが構築できます。

ISO14001と同様に環境マネジメントシステムの基本マニュアルやプロセスを標準化することで、文書作成や管理の負担が大きく削減され本来の業務の改善活動につながります。

なお、比較的低コストでマネジメントシステムを構築できることもメリットのひとつです。

取得メリット

みちのくEMSの認証を取得することで、以下のようなメリットが期待できます。

●公共事業入札等での加点評価
宮城県・各市町村で行われる公共事業入札等の評価で加点が行われます。
各自治体の加点評価は以下のように定められています。

●グリーン調達
みちのくEMSをグリーン調達の基準に適用する企業もあるため、顧客増加につながります。

※グリーン調達＝企業や自治体などが製品の原材料・部品や事業活動に必要な資材やサービスなどを調達するとき、環境への負担が少ないものから優先的に選択しようとする事

●みちのくＥＭＳ物品調達等優遇制度（宮城県）
宮城県では、環境負荷の低減に積極的に取り組む事業者の環境保全活動を側面から支援するため、物品及び役務（工事関係を除く）の調達を当該業者から優先的に行っており、みちのくEMS認証取得も制度の対象条件となっています。
宮城県 環境配慮事業者からの物品等調達制度

●みちのくEMS 金融支援制度
各金融機関でみちのくEMS認証取得を条件とした以下のような金融商品が販売されています。

・七十七銀行「七十七社会貢献活動支援ローン」
・仙台銀行「みやぎ環境応援ローン」
・三井住友銀行「SMBC-ECOローン」

おわりに

本日は、宮城県の地域版の環境マネジメントシステムであるみちのくEMSの概要と取得メリットを解説しました。環境への取り組みが重要視される現代で、より評価が高まる認証になることが予想されますので、自社での認証取得を検討してみても良いのではないでしょうか。

もしご興味いただきましたら、弊社担当かお問い合わせフォームからご相談ください。
みちのくEMSについての情報をご提供させていただきます。