はじめに
DX(デジタルトランスフォーメーション)を推進するためには、
①DX推進体制の整備
②デジタル化・デジタル技術の活用
③DX人材の育成
④ビジネスモデルの改革
という4つの重要ポイントに積極的に取り組む必要があります。
ブルーレポート11月号では、③DX人材の育成と④ビジネスモデルの改革への中小企業の取り組みについて調査し結果をまとめました。
ブルーレポートmini 2022年9月号
DX人材の育成
■DX人材の採用・登用状況
●84.2%の企業が「できていない」と回答
DX人材には、デジタルを用いた既存ビジネスの再構築・戦略作り・組織改革など、技術者としてだけではなく運営や経営などへの関与も求められます。多様なスキルが必要とされるため、採用・育成するのは簡単ではなく、8割を超える企業が未着手という結果になっています。
中小企業においては雇用が大きな負担となるケースも多いです。そのため、外部人材の活用も選択肢の1つとして検討するべきでしょう。
ビジネスモデルの改革
■ビジネスモデル改革のシナリオ有無
●「できている」と回答した企業は4.5%
DXに取り組むときには、どのようなビジネスモデルの改革を図るのか・デジタル技術やデータをどう活用して利益につなげるかなどを検討した長期的なプラン設計が必要です。
DXが成功するかどうか(ただのデジタル化に終わらず新たな価値・利益を生み出せるか)は上記の内容を具体的な企業戦略に落とし込めるかにかかっているため、いち早くDXプラン設計への着手を進めなくてはなりません。
■DXにおける新たなマーケット調査・分析の有無
●「できている」という回答は3.4%、「できていない」は77.6%
ビジネスモデルの改革に伴い、新たなマーケットへの参入を検討する企業も多くみられ、そのような場合にはマーケットや自社をとりまく経営環境などの調査が必要になります。
しかしながら、DXを意識した中小企業のマーケット調査や分析の動きは、現状では鈍いと言わざるを得ない結果になっています。
おわりに
今後、企業が存続していくためには、DX人材の育成とビジネスモデルの改革が必要不可欠になります。しかし、取り組む際にやるべきことが多く、取り掛かれていない中小企業がほとんどなのではないでしょうか。
特に本記事で取り上げた「DXプラン設計」「マーケット調査・分析」などを自社で進めるのは簡単ではありません。専門家への相談をしながら、限られた時間・リソースの中で効率的に自社のDXを進めていきましょう。
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