はじめに
アクセス解析で一般的に用いられているツールはGoogleアナリティクスです。
現在多くのWebサイトに導入されているバージョンはユニバーサルアナリティクス(以下UA)といい、2023年7月に計測が終了すると発表しています。
今後もWebサイトの分析を続けていきたい場合には、最新バージョンのGoogle Analytics4(以下GA4)を導入する必要があります。
本記事では、GA4の特徴を解説していきます。
GA4の特徴
ユーザー行動を中心とした測定
現代ではパソコン・スマホ・タブレットなどの異なるデバイスを1人で複数利用するのが当たり前になっています。しかし、UAではパソコン・スマホなどブラウザ単位でのデータ集計を行っているため、同一ユーザーであるにも関わらず別のユーザーであると計測されてしまうという問題があります。
一方で、GA4では異なるデバイスからのアクセスであっても同一のユーザーであると計測できるように設計されており、より時代に即したアクセス解析が可能になります。
機械学習による将来予測
GA4はGoogleの機械学習を導入しており、過去の計測データからユーザーの行動予測を行うことができます。なお、具体的に予測できるユーザーの行動は以下の3つです。
GA4で将来予測できるユーザーの行動
① 購入の可能性
過去28日間にサイトまたはアプリを訪問したユーザーによって、今後7日間以内に商品購入に至る可能性
② 離脱可能性
過去7日以内にサイトまたはアプリを訪問操作したユーザーが、今後7日以内に利用しなくなる可能性
③ 予測収益
過去28日間にサイトまたはアプリを訪問したユーザーが今後28日間に達成する商品購入などの操作から得られる総収入の予測
これらの将来予測機能を使いこなすことができれば、特にEC機能を持つWebサイトでは、売り上げの推定や購入に至る可能性が高いユーザーに対してGoogle広告でアプローチするなどといった活用ができます。
自動計測データの充実
GA4では、難しい設定を行わなくても自動で計測できるイベントが追加されました。
なお、GA4におけるイベントとは、以下のようなユーザーの行動を計測したデータのことを言います
GA4で自動計測できるイベントの例
●ページビュー数(page_view)
●初回訪問(first_visit)
●スクロール(session_start)
●クリック数(click)
●サイト内検索(view_search_resurt)
●ファイルのダウンロード数(file_dowwnload)
UAでユーザーの行動を詳しく計測する場合は手動で設定しなければなりませんが、GA4ではON/OFFスイッチの切り替えだけで計測できます。
※自動で計測できるもの以外のイベントを計測したい場合、個別で設定が必要になります。
おわりに
本日は、Google Analytics4(GA4)の特徴やUAとの違いを解説しました。
これまでUAでの表示画面や計測方法に慣れていた方・これまでアクセス解析を行ってこなかった方からするとGA4の設定や利用は少し難しいところもあるかもしれません。
余裕を持った移行スケジュールを立てて対応していましょう。
わからない点・不安な点があればお気軽に弊社担当かお問い合わせフォームにお声がけください。
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